2021年1-3月の世界の金需要は23%減の815.7トン

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のレポートによると、今年の1-3月期の世界の金需要は、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)の流出や中央銀行の買い控えが主な要因となり、2020年の同時期と比べて23%減の815.7トンとなった。 WGCのレポート「Gold Demand Trends Q1 2021」によると、2020年1-3月期の全体の金需要は1,059.9トンであった。1-3月期は投資需要が161.6トンと、2020年同四半期の549.6トンに比べて71%減少したが、これは主に金ETFからの多額の資金流出が原因である。 当四半期は、金ETFからの流出が激しく、金利の上昇と貴金属の価格下落傾向が投資家心理を圧迫し、2020年の対応する四半期の299.1トンに対し、第1四半期は177.9トンの損失となった。しかし、バー・コインへの投資は前年同期比36%増の339.5トンとなり、前年同期の250.5トンに比べて増加した。 さらに報告書によると、2020年のショックの後、第1四半期の宝飾品需要は回復しましたが、過去の歴史的水準と比較して低調なままをキープ。 WGCのインド担当管理ディレクターは、宝飾品需要が52%の成長を記録するまでに回復したのは、すべての市場で見られた回復、金価格の軟化、祭りや結婚式、潜在的な需要、中国でのパンデミックの影響の後退によるものだと推測する。 WGCのシニア・マーケット・アナリストであるルイーズ・ストリートは、「世界各国が回復を続ける中、経済は慎重に再開され始めており、第1四半期には金の宝飾品需要の大幅な増加に見られるように、消費者心理の回復しつつある」と説明する。 投資家がCovid-19の最初の影響から金に手出していたが、2021年第1四半期は、経済回復への自信が高まり、米国の金利が急上昇したため、金が売られた。 ルイーズ・ストリート氏は「インフレのリスクが迫っているような状況にもかかわらず、金はバランスの取れたポートフォリオの中でその重要性を維持している。今年の残りの期間を展望すると、金市場の主要な推進要因が引き続き十分に支えられていることから、金市場を楽観視できる理由がある」と分析した。