新型コロナウイルス:ブラジルでの1日の死者数が初の3000人を上回る

ブラジルでの新型コロナウイルスの急速な拡大により、1日の死亡者数が初めて3000人を上回り、多くの病院でICUベッド、治療薬、医療用酸素が不足しつつあるとのこと。

 

これまでに新型コロナウイルスを原因とする死者は298,676件報告されており、専門家たちは事実上制御不能であると述べている。また、合計感染者数は1210万人に上る、と保健省は発表している。

 

ジャイール・ボルソナーロ大統領は、ロックダウンに反対しマスク着用を非難、新型コロナウイルスを軽視、ワクチンへの疑惑の声を上げ、証明されていない薬を治療法だとして支援してきたが、”2021年をワクチン接種の年とする”といった発言をした。

 

「もうすぐ今まで通りの生活を再開できる」とも述べている。一方で、大統領のスピーチの直前には、ブラジル保健省より、24時間以内に3251人の死者が出たとの発表されている。

 

ブラジルではワクチンがあまり好調に普及しておらず、100人当たり6.64回分の投与となっているとのこと。世界中でワクチンが普及する中、ボルソナーロ政権が供給のための交渉に手間取ったことによりブラジル国内でのワクチン普及が遅れている、と批判されている。

 

ブラジル国内でのウイルス蔓延の悪化は、感染力の高いウイルスの変異株の拡散によるものだとされている。数週間前より、伝染を遅らせるため、州や市から人々の移動を制限する様々な対策が発表されてきた。

 

大統領は規制によってもたらされる経済への打撃は、ウイルス自体による影響よりも悪いものであると主張しており、大統領の支持者の多くがこの見解に同意している。

汎米保健機構のカリッサ・エティエンヌ事務局長は、ブラジル国内ではウイルスが依然として危険なレベルで拡大し続けていると述べ、すべてのブラジル国民に予防策を講じるように呼び掛けた。

 

また、「残念なことに、ブラジルの悲惨な状況によって近隣諸国にも影響が及んでいる。」と付け加えており、ベネズエラ、ペルー、ボリビアの国境付近の地域での感染件数が増加しているとのこと。