研究サイトEngagement Labsの新しい報告書によると、カンボジアではデジタル化が進んではいるものの、依然として口コミが購買意思決定の際に最も影響があるとのこと。
また、口コミは徐々にメール、メッセージ、ソーシャルメディアを通して行われるようになってきているが、未だに顔と顔を合わせた口伝えの情報が大部分(66%、2020年のデータ)であり、特にB2Cの取引に関してはなおさらである。
スマートリクルートサイトであるAccel8Asia.comの創設者であるVictor La氏は「カンボジアでは文化的にコミュニケーションが定着しているため、口コミは特に影響力のある広告となっている。」と述べている。
「口コミマーケティングは市場において競合他社に対してのポジションを確実に優位にすることができる手段であり、対象年齢層によって様々な効果がある。
若年層を対象とした口コミでは、”周りに置いていかれることへの恐怖”という点がより注目されている。
若い人の場合、初めは広告で見ていたものが”イケてる”ものとして受け入れられるようになるとトレンドとして急激に広まっていき、それに影響されるようになる。
高年層にとっても人間関係や繋がりはとても重要なものであるため、長年のビジネス・顧客関係では同じ年齢層グループ内で価値のあるお勧め情報が共有される。」と、Victor La氏は付け加えた。
Engagement Labsによると、産業ごとの週の平均口コミ数は上から順に、メディア・エンターテインメント、フード・ダイニング、飲料、アパレルとなっているとのこと。
これらの口コミは、新型コロナウイルスのパンデミックによって影響を受けている多くの企業にとっての低コストで重要なマーケティング手段となっている。