インドネシア:インドネシア・ルピア 閾値を超え、減価 インドネシア国内では不安の声

2020年11月初旬以来、初めて、インドネシア・ルピアが1米ドル=14,500 IDRの水準を超えて減価した。この状況を踏まえ、インドネシア国内では不安の声が上がっている。

 

しかし、外国人投資家のインドネシアの経済状況(言い換えれば、インドネシアの資産)に対する信頼を失ったというよりも、インドネシア国外での動きが資本流出を促進しているということであると思われる。

 

米国の長期借入コストの重要な指標であり、投資家心理の指標としても注目されている米国の10年物国債利回りが1.8%に向かって上昇し、新型コロナウイルスが発生した2020年1月以来の高水準となっていることも影響している。

 

利回りの上昇は、米国で進行中の新型コロナウイルス感染症対策により経済活動が大きく回復することで、今後の米国の経済成長とインフレが促進されるとの期待から債券市場が売られていることが原因だ。さらに、ジョー・バイデン大統領は、2021年3月に発表された1.9兆米ドルの財政刺激法案に加え、2021年4月初めに2兆米ドルのインフラ整備計画(一部は法人税増税で賄う)を発表した。

 

インドネシア銀行がこの状況に対してどのような対策を講じていくのかが今後注目される。