インドネシア:「ムディック」禁止令 新型コロナウイルスの更なる感染拡大を防ぐために

インドネシア政府は、2020年と同様、今年も伝統的なムディックを禁止することとした。ムディックとは、インドネシア文化の一つであり、都市に住む何百万人もの人々が、ラマダン月の終わりを祝うために数日間を過ごす故郷に向かって移動することである。

 

新型コロナウイルスの蔓延を考えると、新型コロナウイルスの温床である都市部から何百万人もの人々が農村部に向かい、地元の人々(免疫抗体が十分でない感染しやすい自分の両親や祖父母を含む)にウイルスを持ち込む可能性があるというのは、明らかに危険なことである。

 

この「ムディック禁止令」は2021年5月6日から17日までの予定である。しかし、誰もが驚いたのは、インドネシア政府が突然、さらなる渡航制限を決定したことだ。インドネシア政府は、ムディク禁止の前の週と後の週に、より厳しい規制を課した。

 

この厳しい規制は、ムディックを理由とした旅行を規制するものでもある。この補遺は、ムディック禁止の2週間前(2021年4月22日~5月5日)と1週間後(2021年5月18日~24日)には、いくつかの新しい規制が適用される。この補遺が2021年4月21日に署名・発行されたことを考えると、基本的には署名した翌日に発効したことになる。

 

インドネシア政府がこの補遺を発表した理由は明確で、ムディック禁止の1~数日前に出発し、禁止の1~数日後に戻ってくることでムディック禁止を回避しようとするインドネシア人がかなりいるからである。これでは、ムディック禁止の目的(人々の移動を抑制すること)が損なわれてしまう。インドネシア政府は、ムディック禁止期間中の規制を厳しくすることで、より安全な環境を作ることを目指している。