マレーシア:過去10年間、新卒社員の月収の水準が1000リンギットという低さに

マレーシア:過去10年間、新卒社員の月収の水準が1000リンギットという低さに

マレーシア高等教育省(MoHE)の調査結果により、2010年以降、マレーシアの学士号取得者の少なくとも10%が、月収1001~1500リンギットしか得ていないということが明らかになった。

それに加え、昨年にはその収入層に該当する卒業生の割合がさらに増え、過去10年間で最高値である22.3%を記録した。

MoHEの年次調査では1つ目の学位を取得した卒業生の月収を調査している。卒業生の月収には幅があり、月収500リンギット以下や1000リンギット以下となっている人もいれば、月収5000リンギット以上となっている人もいる。

そして、2020年に月収1001~1500リンギットに該当する人口の割合は最も増加しており、10年前と比べて、月収1001リンギットの人口の割合は50%増加している。

一方で、2014~2019年を見てみると、収入層で最も割合が高かったのは月収2001~2500リンギットであり、2015年にはさらに高い収入層である月収3001~5000リンギットが最も多い割合となっていた。

月収1001~1500リンギット、マレーシアの最低賃金と比較すると

マレーシア政府によって最低賃金という国家政策の考えが発表されたのは2012年7月のことであり、翌年2013年には、マレー半島では月収900リンギット(もしくは時給4.33リンギット)、サバ州・サラワク州・ラブアンでは月収800リンギット(もしくは時給3.85リンギット)が最低賃金として導入された。

2016年7月1日に、最低賃金がマレー半島では1000リンギットに、サバ州・サラワク州・ラブアンでは920リンギットにに引き上げられた。さらに、2019年1月1日には国内一律で1100リンギットに引き上げられた。

また、2020年2月1日に、56地域を除いて、最低賃金は月収1200リンギット(もしくは時給5.77リンギット)にさらに引き上げられている。

マレーシア政府は月収2208リンギットが国内での貧困線であると発表しているため、それ以下の収入層は貧困層とみなされる。

一方で、雇用保険のデータによると、2020年第4四半期に雇用された労働者の中で最低賃金(1200リンギット)以下の給料を受け取っているのは8.8%のみであるとのこと。