ミャンマーのクーデターの現状とその原因

2月1日に軍が政権を掌握して以来、ミャンマー全土で大きな抗議運動が続いている。

国民民主連盟の党首であるアウンサンスーチー氏とその党員は勾留されており、今までに21人の抗議者たちが死亡した。

 

アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟が選挙にて圧倒的勝利をした後、軍部が政権を掌握し、1年近くに及ぶ非常事態宣言が出されたという流れだ。

 

武装勢力は今回の選挙が不正であったとの主張をしており、再選挙の要望を出しているが、選挙委員会はそのような不正が行われたと立証する証拠はない、と述べている。

 

自宅軟禁となっているアウンサンスーチー氏はビデオリンク方式で法定に出廷し、違法トランシーバーの所持、昨年の選挙運動の際の新型コロナウイルス規制への違反、「民衆に恐怖と警戒心を抱かせる」ような情報を公開したという罪に問われている。

 

現在のところ、軍の最高司令官であるミン・アウン・フライン氏が権力を握っている。ミン・アウン・フライン氏は少数民族に対する軍事的攻撃に関与したとの疑いで国際的な批判と制裁を受けたという過去がある。

クーデターの後の民衆への発言で、ミン・アウン・フライン氏は今回の政権掌握の正当性を訴えた。軍部は民衆の味方であり、真の規律ある民主主義を構築すると述べている。

 

この緊急事態が収束次第、「自由で公平な」選挙を行うというのが軍の姿勢である。

 

数々の国々が今回の軍事的な政権掌握を非難しており、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「これは民主主義改革への深刻な打撃である」と述べている。アメリカやイギリスも軍関係者に対して制裁的な姿勢を示している。

 

一方、中国は国連安全保障理事会によるクーデターを非難した文言を隠した。ミャンマーへの国際的介入に反対してきた北京は「問題を解決するよう」に促している。

 

カンボジア、タイ、フィリピンなどの近隣諸国は「国内の問題」であると述べている。